2025年7月、僕の人生にとって大きな転機となりました。
43歳、妻(完全扶養)と子ども2人(10歳、8歳)を抱えて、僕は会社を辞めました。
43歳で、家族を持ちながらも退職を決意した。
今、僕は無職です。
いや、正確に言えば「サラリーマンを辞めて、自分の人生を取り戻した」と言った方がいいかもしれません。
周囲からは、「家族がいて、よく辞められたね」と驚かれます。
でも、これは突発的な決断ではありません。10年以上、心の中でくすぶり続けた思いに、ようやくケリをつけたのです。
このままでは「死んだ目をした父親」になると思ったから。
毎朝、家を出るとき、子どもたちは「いってらっしゃい」と笑ってくれる。
でも、僕はいつもどこか心が重く、顔は引きつっていました。
夜遅く帰れば、子どもたちは寝ていて、妻ともまともな会話はない。
休日も仕事のことが頭から離れず、家族サービスと称してスマホを見ながら気のない返事。
「このままでいいのか?」と、ずっと思っていました。
子どもたちにとって、僕はどんな存在なんだろう。
「家にいるけど、楽しそうじゃない人」になってないか?
それが一番怖かった。
自分の人生を生きる姿を、子どもたちに見せたかった。
「父親って、我慢して働く人」って思わせたくなかったんです。
もちろん、収入の不安はあります。住宅ローンだってある。
でも、目の前の「今」にフタをしてまで、未来を守るふりをするのはやめようと思いました。
一度きりの人生。
僕は、「やりたいことを選び取る姿」を子どもたちに見せたかった。
結果がどうであれ、「自分の人生を生きようとした大人」が、家にいてもいいと思ったんです。
43歳でも、家族がいても、自分の人生は選び直せる。
今、僕は毎朝子供たちの朝食を作り、学校へ行くのを見送っています。
子どもたちは毎日朝食を一緒に食べる姿を不思議の思っているかもしれません。
もちろんまだ、成功なんてしていません。むしろこれからが本番。
でも、目が死んでいたあの頃より、今の僕はずっと「生きている」気がします。
最後に
もし、今の自分に違和感があるなら、一度立ち止まってみてください。
私は適応障害を診断され立ち止まりました。
退職をすすめるわけじゃありません。でも、「自分はどうしたいのか?」を無視し続けるのは、心の寿命を削っていくことです。
僕の話が、誰かの背中を少しでも押せたらうれしいです。
次回は、退職後のリアルな生活費の話でも書いてみようかな。
ご感想・質問などあれば、お気軽にコメントください!
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