はじめに
適応障害と診断されてから、生活の中で一番つらかったのは「眠れない夜」でした。
布団に入っても頭の中がぐるぐるして、焦りだけが募っていく──そんな日が何日も続き、心療内科で相談したところ、「ゾルピデム酒石酸塩錠『サワイ』」という薬を処方されました。
それ以外にも処方された薬はありますが、今回は、こちらの薬を実際に飲んでみてどうだったか、体験を記録として残しておこうと思います。
薬の基本情報
ゾルピデムは、いわゆる非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤。
超短時間型で、寝つきをよくするための薬だそうです。
私が処方されたのは「サワイ」というジェネリック製品。
1回5mg(最初は少量でスタート)を、就寝前に1錠飲むという指示でした。
飲んでみて感じたこと(体験談)
初めて飲んだ夜、「効くのかな…?」と半信半疑でした。
けれど、布団に入ってから20〜30分ほどで、ふっと眠りに入ることができました。
朝までぐっすりというわけではなかったけれど、「あ、ちゃんと眠れた」と思えたのは久しぶりのこと。
翌朝の目覚めも、そこまで重だるい感じはなく、比較的すっきりしていました。
ただ、何度か服用しているうちにわかったのは、
- 飲んでからすぐに横にならないと、記憶が曖昧になることがある(※いわゆる「夢遊病的な副作用」)
- 飲み続けると、自然に眠れる感覚が薄れていく感じがする
という点でした。
使い方で気を付けていること
医師から言われたこと、そして自分で気をつけているのは以下のようなことです。
- 寝る直前に飲む(飲んだらスマホやPCは触らない)
- 「今日はどうしても寝つけなさそうな日」だけに使う
- 連用はできるだけ避ける(毎日ではなく、間をあける)
薬に頼ることに抵抗がある時期もありましたが、「安心して眠れる」という体験が、むしろ回復への第一歩になったとも感じています。
まとめ
ゾルピデムを使ってみて思ったのは、「薬を使うことは、悪いことじゃない」ということです。
もちろん、副作用や依存のリスクもあるので、医師の指導のもと、慎重に使う必要があります。
でも、眠れない夜が続いて心がすり減っていくより、眠れることで少しでも回復するなら、私は使ってよかったと思っています。
同じように眠れず苦しんでいる誰かの参考になればうれしいです。
くれぐれも、ご自身の判断だけで服用せず、専門医に相談することをおすすめします。
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